船形山の吉田川上流に台ヶ森がある。大和町の宮床は伊達家中興の英主、伊達吉村公生誕の地でもある。
1970年ごろ吉田台ヶ森の地に、昇炎式・倒炎式・横炎式の薪窯をそれぞれ築き、地域一帯の亜鉛鉱の粘土を、釉薬にした焼物を始めたのが初代窯元 安部勝斎である。
地産粘土と灰で、鉄分の美しさに銅分が流れる、様々な色合いを出す”台ヶ森釉(ダイガモリユ)”を主に生産。また薪窯を用いての”焼〆(ヤキシメ)”も、造られている。
1992年大和町の七ツ森湖畔公園内に「百窯の里 七ツ森陶芸体験館(ひゃくようのさと ななつもりとうげいたいけんかん)」が、台ヶ森焼の生産工場として体験・製作が行われる。この施設は七ツ森に因んで、七種の窯(登り窯・穴窯・倒炎式・昇炎式・トッチ式・ガス・電気)が設置されており、日本でも最多種を誇っている。
2014年秋、東日本震災復興時の薪窯修復の際に偶然発見したのが”莫迦焼締(バカヤキシメ)”である。
使用すると色が変化するこの技法は、ひとつの作品が上がるまでに、1年~3年もの時間を要する。台ヶ森焼二代目オリジナルの製法である。出土品の様な歴史を感じる風合い、度重なる焼成と薪の灰による釉薬の変化。それを研ぎ出しする事で水などを含んだ時に変化する。の陶芸の技法上、‟唯一無二‟の作風となる。使う事で時の流れを感じられる。
2018年11月3日、安部元博が【二代目 窯元 安部勝斎】襲名。これからも台ヶ森焼は、大和町そして宮城の天然素材を使った作風が特長である。時間と手間を惜しまずに作陶して行く所存である。
昔から亜炭鉱として使われていたため、亜炭・鉄・銅など様々な鉱物があり複雑な色合いが生まれます。
また、遺跡として窯が出土されるなど、この一帯の土は、まだまだ無限の可能性を秘めています。
それらの土を、7種類の薪窯焼き上げることで、様々な焼色を可能にします。
・台ヶ森焼 陶芸体験教室を行っています。(予約不要。20~100名の団体のみ要予約。)
・体験の受付時間は10:00~14:45(冬期間は10:00~13:45)まで随時受付しています。
(閉館2時間前まで)
・夏休みの宿題も行っています(送料は別途。完成予定日などはご相談ください)。
基本、体験当日に持ち帰りはません。作品の完成までは、夏期(4月~10月)約一ヶ月半。冬季(11月~3月)最大2ヶ月。
体験当日にはお持ち帰りできません。作品の完成は約30日。
夏休みの宿題などにおススメです。
場所 | 七ツ森陶芸体験館 内 体験室 〒981-3624 宮城県黒川郡大和町宮床字高山120番地(七ツ森湖畔公園内) |
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TEL | 022-346-2377 022-346-2377 |
FAX | 022-346-2390 |
体験受付時間 | 10:00~14:45まで(11月~翌3月の冬季間は、13:45まで) 休館日毎週水曜(祝日の場合翌日) 臨時休館日有り【年末年始(12/28~1/4)・お盆休み(9月第一月曜日から4日間など、変動有)】 |